daily

 日々のことをおもむくままに綴っていきます。

2010.12.25

雪月花


昨晩は雪のちらつく寒い夜でした。
雲の間に間に
琥珀色の月が浮かんでいて
幻想的な夜でした。

夏に見た幻想的な蓮の記憶が
リンクしました。
その時の
花の美しさや強さ
葉の大らかさやしなやかさ
厳かな空気感
蓮の持つパワーや感覚

思いながら絵付けしました。

グレーの部分は焼き付けると
緑色になります。

あの蓮の持つ
「間」の美しさ
が表現できたらいいなと思います。


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2010.12.22

焼き上がり


絵付けをした作品たちが
窯から出てきました。

麦の絵のものは
先日の個展でも好評でした。

稲穂の部分に釉薬と鉄がにじんで
いい雰囲気に焼き上がりました。

今年は麦の種を頂いたので
植えました。
つらく寒い冬を越えたら
芽が出てきて
勢いよく天に向かうのでしょうね。
そんな健康美が出せたらと思っています。

食も進みそうな
お皿になりました。


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2010.12.20

絵付け


近頃の夕日は
やけにオレンジ色が濃い気がします。
濃厚な夕暮れを背に
切ない気持ちでいたら
シーソーのように月が昇ってきました。
まだ薄明るい空に
向こうが透けて見えそうな
まんまるお月様。
なんだか心が落ち着きました。

絵付け作業を無事終えて
作品たちは窯の中におります。
簡素な鉄絵の絵付けは
植物の持つ特徴をイメージしながら
描いています。

のびのびと、しなやかに、
ひとつの線が
その植物を表現しています。


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2010.12.12

色彩
木枯らし


色が違うと意味が変わってしまうくらい
色の持つ力と観念は
大きいものがあります。

やきものが放つ色彩をテーマにした
展覧会に行ってきました。

高温をくぐったからこそ
出せる固有の色彩は
言葉では表現できない
無限の力があります。

日本人特有なのは
人の情感や叙情を
色彩に重ねることがあります。

何かを受けて
その色彩や光源、その先の物語が
空想でき
幸せな気持ちになるもの、
そんな作品が造りたいです。



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2010.12.09

木枯らし
木枯らし


風に乗って
どこからやってきたのか
どこへいくのもわからず
ただ、
ふわふわと
気流に身を任せ
飛んできました。

綿毛のついた私たち種子は
この木枯らしのお陰で
遠くまで仲間を増やすことができます。

風吹くまま
右へ左へ
身を委ねるだけ。

それが私たちの原点。


写真上→工房のろくろ場から見た窓の外。
    雲の流れや青い空、
    遠くの山々が見えます。
写真下→川原のススキ。
    綿毛をたくさんつけて、
    いざ、飛び立つとき。


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2010.12.06

運ぶいのち


今日も大好きなラジビタを聞いていたら

 「私は私の母が産んでくれて
  私も貴方を産んで
  そして貴方は貴方の子供を産みました。
  貴方の命は貴方だけのものではないのよ。」

というような内容のメッセージが流れて
胸が熱くなり、涙が溢れました。

自分の存在について
不可思議に感じて
3年前祖母が亡くなってから
より深く考えるようになりました。

お寺での写経やヨガは
自然と導かれた気がします。
あとは、
仏像の前で救われた気持ちになったり
神聖な場所に行けば
何だか心が安らぐ気がしたり
木魚の音に癒されたり。

そしていのちの誕生に
過剰に反応するようになりました。
今でも「生きる」ことが何かは
はっきりと分からないままです。

でも、このメッセージを聞いて
私がいま生きているのも
この先もこの命をつないでいく役目をしているんだ
私たちの祖先がつないでくれた「いのち」
そのバトンを今この瞬間に自分が持っているんだ
と思い
もし自分に子孫が残せなかったとしても
未来の子供達やその子供達、またその子供達に
つながること、
自分ができるつながること、
それは人それぞれ違うだろうけど
必ず誰にでも持っている「できること」があるんだ
それを探し実行することが生きることなのかな
と思うようになりました。

この夕焼けを見ながら
地球の裏側のこと
宇宙の端っこのこと
想像しても
それは自分とは全く無関係なことではない
って思うんです。

この夕焼けを見ながら
私はちっぽけで無力で
なにが正しいのかは分からないでいるけれど
ただただ
暮れる空を眺めて考えていたことです。


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