daily

 日々のことをおもむくままに綴っていきます。

2011.02.25

時速10kmの旅


雪解けの進む午後
アルプスから流れる川沿いを
下流へ下流へ
ペダルを漕ぎ出しました。

ひんやりと肌を刺す風や
流れる雲が
背中を押してくれてる気がしました。

小さな小さなタイヤで
進むスピードは
私に流れる時間とぴったり。


普段見ているようで
見えていないものや

見ようともしなかったもの
また、見るだけでなく
五感を使って感じることのできた
時速10キロの旅でした。

思い通りにいかなくったって
ケセラセラ♪


写真→友人の作ってくれた煮りんごの味が
   忘れられなくて真似して作ってみました。
   ポイントはラム酒を効かせたこと。
   虹色の釉薬に反射して
   美しくみえました。


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2011.02.14

地球が叫ぶ


新燃岳の噴火活動が続いています。
お近くで被害を受けている方々に
心よりお見舞い申し上げます。

この火山活動の様子を
映像でみる機会が多いのですが
噴煙が2000メートルも上がり
火口にはマグマが沸々としている
改めて
「地球が生きてる」と思う証拠です。

火山探検家、青木章さんの文章に
大変、興味深く、
また何となく共感出来るものがありました。

 「火口は地球の息吹の現場。
  破壊と創造の連鎖だ。
  そこでマグマによって起きる
  多彩な現象を見ていると、
  火口自体が一つの意思を持った
  生命体に見えてくる。
  それは時空を超えた美しさなんだ。」

地球の核の溜まった力が
外へ外へと膨れ上がっていて
爆発を繰り返します。
その内なるエネルギーは
この地球の根源の生命体であり
同じ命である気がします。

もしかして、この噴火は
地球の叫ぶ声かもしれません。
または、
どこかで続く自然破壊や環境汚染の
生まれ変わりで
人間が破壊していくものを
地球が補ってくれているかのようにも
思えます。



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2011.02.07

河井寛二郎


二十四節気の暦とおりに
立春を過ぎてから
春の陽気の日々が続いています。

まだ、冬将軍様は
去っていったとは思えませんが
もう少し
冬の透き通った空気から
みる風景や引き締まる感覚を
味わいたいな、と
思ったりしています。

今年で生誕120年になる河井寛二郎の
展覧会に行ってきました。

「民芸」を代表する陶芸家の一人ですが
その表現は焼き物の他にも
木工や彫刻、建築にまで至っています。

その製作のエネルギーを
感じられる展覧会でした。

筒描きされた草花文は
人体の動きか人の表情にみえるし
蝋抜きされた文様は
日本文様ではなく
どこか呪文のようで
神さまの使いのようにみえるし
泥刷毛目は
日本海の荒波のようにみえるし

どこか独自の世界観があって
その原点は出雲地方出身で
あるからでしょうか。

ぷっくりとした丸みは
寛二郎そのもののような気がしました。

豊田市民芸館にて2月20日まで開催しています。



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