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 日々のことをおもむくままに綴っていきます。

2011.05.31

道具としての器
道具としての器


やすらぎ展ではたくさんの方に見て頂きました。
大変嬉しく思います。

今まであまり馴染みのなかった津軽三味線を
期間中毎日聴かせて頂いて
その魅力に引き寄せられました。
聴かせる津軽三味線、じょんがら節。
情緒、心情が率直に出る楽器です。

その他、多種の作り手の方々と
交流できて、改めてものづくりの
姿勢や冥利を感じる機会でした。

器の可能性として
「道具」という見方があります。
例えば、酒器(徳利やぐいのみ)、
茶器(抹茶・煎茶)、
日常ではポットや片口のものなど。

道具にも美しさを見出す日本人は
使いやすさやより引き立つ味の良さ、を
探求したのでしょう。

そう、器には「食」
更に言えば「嗜好品」がつきものです。
器が変われば、酒の味も、
そして茶の色も 変わる。
そんな愉しみが器という道具にはあります。

言えば、
ひとつの器だけで
使っているシーンが想像できる、という訳です。
例えば、かけがえのない人とのひととき
例えば、落ち込んだ時に呑むお茶
例えば、気合を入れる一杯

湯呑みを持った時に
あなたの心に想像が広がる
そんな器を作っていきたいと思います。



写真上→新茶を摘んできました。
    甘くて芳醇なお茶でした。
写真下→苺の季節です。
    太陽の味がしました。




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2011.05.24

やすらぎ展
やすらぎ展


恵那 藤太郎にて

5月25日(水)〜29日(日)
やすらぎ展に参加します。

恵那峡のさわやかな土地にある
民宿藤太郎。
春には敷地中にある桜が満開になり
それは素晴らしい景色でした。
今は、かわいいかわいい
さくらんぼが実を結んでいました。

この「やすらぎ展」は
藤太郎さんのつながりで成り立つ
イベントです。

今回、縁があって
私も日頃から大事にしている
「つながり」で参加させて
頂くことになりました。

たくさんの方に見て頂けたら幸いです。


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2011.05.17

風薫る
風薫る
風薫る


風薫る皐月
我が家の前にある胡桃の木の
新芽が芽吹き
光に反射して輝いてみえます。

秋には胡桃の実を拾って
(残念ながら食べてはいませんが。)
展覧会の時に器の演出をしてくれました。

考えて見れば
私の器は何かを盛って完成
展示の時も山の草花や実に
助けられ演出してもらいました。

天然のものがよく似合う器、なんて
思っていたけれど
自然の方が少し歩みよってくれただけで
「私はありのままなんだよー」と
言われてる気がします。

確かに
天然素材を大切にものづくりをしていても
自然の美しさ、そのありのままの美しさを
超える事はできません。

しかし、人間の手が加わることで
人の温もりが嫌味なく
表現できたらいいな、と思っています。





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2011.05.12

五月雨
五月雨


瑞浪では今真っ盛りの藤の花
甘い香りいっぱいに広がり
蜜を求めたくさんの虫が訪問。
にぎやかです。

夏に向けての製作再始動。

私の製作の始まりは
釉薬つくりから。
あらかじめスイヒしておいた灰に
原料を混ぜ合わせ
すり鉢ですりすり。
手作業でやることで
味わいがひとつ増えます。

そして、ろくろ製作に入ります。
ろくろの始まりは
一番シンプルな形。
これには私の原点があるので
とても重要なのです。

日本の状況が変動している今、
目に見える日常は
別段変化はないようだけど
呼び覚まされた意識があり
振動していると思います。

全ての生命に
役割があるとすれば
私にも何か生きている意味があるはず。
それが何なのか分からずにいますが
自分が人間であること
自分が日本人であること
自分がこの時代に生まれたこと
自分がこの地に住み
感じていることが
きっと「生きる意義」の要素になっている
今はまだそれしか分からないけれど。


写真上→メスのぜんまい。真綿のようなものを
    被って身を守っていました。
  下→3組のカップルのわらび。




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