daily

 日々のことをおもむくままに綴っていきます。

2012.07.30

暮らしの器展

暮らしの器展
本日搬入に行ってきました。

ガラス作家の中井さんとの
コラボもこれで3回目。

今回の飾りつけは
調和のとれた
いい雰囲気になりました。

完成形の始めの頃が
おすすめです。




■展示案内

・暮らしの器
 三浦亜希子(陶)×中井亜矢(硝子)
 8月1日(水)から8月30日(木)
  ギャラリー萬葉
 岐阜県可児市九々利字下岡本810
 0574−64−5333
火曜日定休(14日は営業)
27日〜29日は休業

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2012.07.27

容赦なし

言葉通り
容赦しない暑さで
日本列島が汗をかいてます。

この暑さのなかの
窯焚きで
工房の室温が50℃になりました。

信じられない暑さですね。

皆さん、無事に乗り越えて
おりますか?

暑さの夏大王、容赦、してください!




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2012.07.25

ビルマの星

空に浮かぶうろこ雲も
山の稜線も
ひぐらしの鳴く声も
私の心までも
夕日に吸い込まれていきそうな
美しい夕焼けでした。

ビルマの民主化運動の指導者、
アウンサンスーチーさん。
その半生を描いた映画「The Lady」を
観てきました。

21年の時を経て
ノーベル平和賞の受賞演説をされた中に
「逆境の中で私が見つけた大きな喜びは
思いやりの価値を見つけたこと」
と述べていたのがとても印象的です。

軍事政権の理不尽な独裁
長い軟禁生活
家族と離れ離れの生活
仲間の虐殺
思い図れないほどの逆境の中で
それでも
強く、凛と美しく生きてる姿に
心が震えました。
そして勇気をもらいました。

今もまだ非人道的な行為が
続いているそうです。
「私たちの自由のために、
貴方の自由を行使してください」との
メッセージがありました。

今の日本も、
被災地での苦しみ、
原発事故での苦しみが
たくさんあります。

それでも、
世界平和のため
恐怖や欠乏のない世界のために
人権を尊重することに
強く凛とした姿勢で
いることが必要だと思いました。

スーチーさんは
ビルマの星だけでなく
世界の星です。

’安心して眠りに就き、
幸せに目覚められる
平和な世界をつくるために手を携えよう。’


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2012.07.23

愛猫もも

愛猫ももが
久しぶりに獲物を捕まえてきました。

若い頃は
すずめやもぐらや野うさぎまで
収穫しては美味しそうに
ほおばっていたけれど。

今日のは
仰向けになってころがっていた
かえるくん。

遊び相手だったようで
無駄な殺生はだめよ、
と叱ってみたけど
写真の通りです。

ごめんね、かえるくん・・・
恋人のかえるちゃんに
責められたよ。


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2012.07.22

種のこと

夏野菜の収穫が少しずつ
はじまりました。

採れたてきゅうりは
瑞々しい四葉きゅうり。
中国出身のようです。


自家菜園をはじめた時
きゅうりの種をみて
ぎょっとしました。
色が蛍光ピンク色だったのです。
不自然です。
更に一代優性種子なので
子孫が残せず生命力のない
野菜になってしまいます。

自家採種を試みたくて
今年は固定種の種を播種しました。

自然のままの畑。
植物も生き生きと
楽しそうな気がしました。



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2012.07.16

夏の畑
    

暑い日が続いています。
夏の畑にようやく
とうもろこしの花が咲きました。
発見した時は飛び上がりたいくらい
嬉しかったです。

種を蒔いたのは4月の終わり。
約3ヶ月弱の間
のんびりとでも確実に
生育していました。

肥料をあげてしまえば
簡単に生育します。
でも、植物の持つ力は
減退してしまうのです。

風を引いたとき、
体は熱を外へ出したいのに
薬の力でそれを抑えてしまうのと同じ。

出産のとき、
赤ちゃんはまだお腹にいたいのに
促進剤を打って無理矢理出産させて
しまうのと同じ。

本来持つ力を
最大限に引き出してあげる手助けを
絶妙にすることが
自然農への道ですね。
これは、言葉では簡単。
しかし実際は大変難儀です。
なぜなら、
自分が自然の摂理から
はみ出している部分があるからです。
その、本能を取り戻すこと、
そして感性を高めていけることが
ゆっくりとできたらいいなと思います。


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2012.07.15

めしわん
    

毎日使うものだから
お気に入りがいいですよね。

私は高校生の修学旅行の時
お土産屋さんで見つけた
赤絵のモダンな飯碗を
大切に使っていました。
(今は自作の飯碗を使ってます。)


私の作る飯碗は
少し小ぶりのもの。
小さくても底を広くとってあるので
たくさん盛ってあるようにみえます。

手にすっと馴染むもので
ご飯が美味しくなるもの。

毎日使うものだから
是非お気に入りを探してみてください。


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2012.07.14

穀物ガール
    

米のわらを釉薬に。
絵付けは麦の穂。
穀物から頂いて
陶芸をしています。

いずれは
自分の手で作物を育てて
そこから出た灰を利用できたら
いいなと考えています。

使えば使うほどしっくり馴染む器で
かめばかむほど味が出る穀物を
頂けたら豊かだなぁと思います。

地味ですが腹持ちもいい穀物ガール。
流行らないですかね・・・

写真は
大好きな ペイザン
のパン。
ぎっしり実が詰まっていて
小麦の甘味と天然酵母の香りが
口の中に広がります。




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2012.07.12

ミルクピッチャー
    

蔵を改装した薬膳カフェの方から
ご注文いただいた
ミルクピッチャーです。

和風のお店に似合う
スチームしたミルクをいれる
ピッチャーが中々なかった様で
探し回っていた時に
たまたま出会えてました。
とても嬉しかったです。

近々、お店にも伺いたいと思います。


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2012.07.10

天然ソープ
    

たわしが天然繊維ならば
もちろん洗剤も自然のもの。

ムクロジという植物の実で
ソープナッツと呼ばれています。
果皮には多量のサポニンを含み、
水を泡立てる働きがあるのです。

こちらも器にやさしい
そして地球にやさしい
もちろん手にもやさしい
洗剤なのです。



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2012.07.08

へちまの実
    

この写真の正体は
「へちま」です。

強くて素晴らしい繊維。
私は食器洗いのたわしとして
活用しています。

天然素材なので
器にもやさしいし
役割も果たしてくれるのです。

今年は緑のカーテンの仲間入り
実がつくことを祈って。

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2012.07.07

青田
    

あぁ、雨上がりの緑って
なんでこんなにも
きれいなんだろう

太陽が光としたら
空の青は影

光でも影でもない緑は
中間色だから
わたしたち人間の目に
優しく映るのだろう

より濃くなる緑を
「青」と表現する日本人の
奥行きを感じます。

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2012.07.05

薬かけ
    

この真っ黒の灰が
焼きあがると白く美しい色肌に
変身するのです。

土器や須恵器にみるような
素焼きのやきものから
「釉薬」が施されるようになったのは
焼いているときの薪の灰が
自然とかぶってできた
「自然釉」というもの。

信楽や常滑の古い窯跡からは
その美しい灰釉というのが
うかがえます。

ではわらの灰が白濁する、と
解明した先人は誰だったのだろう!

通称苔寺と言われる西芳寺に
こんな石碑があった事を思い出しました。



お互いの祖先の日本人が
その時々に築き上げて遺したものを
今の若い人たちが
どんな風に見てるのか?
亡びたものを、
ただ美的の興味で眺めているのか、
それとも
こう新しく乱雑になった世の中にも
自分たちの生活や血に
つながりのあるものとして
なつかしみ受け取ろうとする心が
残っているのか?確かめてみたい。

        大仏次郎「帰郷」


心に響いた言葉でした。
1500年代の唐津の陶工との
つながりを感じながら
施釉したのでした。



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2012.07.04

雨の休日
雨の休日

雨の日が好きです。
「雨」がつく言葉も好きです。
’水’にまつわるものは
私を安らいでくれるのです。

雨の休日、
中津川の森のレストランへ行ってきました。
地元野菜、こだわりの食材を使った
ピザやパンが頂けます。
なんと言っても
どの料理もシェフの真心がこもっていて
体の奥の方から
じんわりあたたかい気持ちになります。

こちらは同じ「かま」でも
「石釜」です。
釜はパートナーです〜
ご機嫌を伺いながらやってます〜

焼くものは違うけれど
火には魂が宿るから
気持ちは一緒ですね。

本当にいいお店です。


SAISAI+CINNAMON




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2012.07.02

目覚めるとき
    

ミツバチの天敵、スズメバチ。
巣を襲われたら一巻の終わり。
しかし、ニホンミツバチは
敵を大勢の仲間で取り囲み
羽を動かすことによって熱を生み出し
敵を倒すのだとか。
素晴らしい生態です。

先日、映画監督の鎌仲ひとみさんの
話を聞きにいってきました。
印象的だったのが、
「日本人はもっと人権に目覚めるべきだ」
との言葉でした。

とうとう原発が再稼動してしまいましたが、
安心に暮らしたい、
安全なものを食べたい、
豊かな故郷を守りたい、
未来の子供たちを守りたい、
こう思う権利がわたしたちにはあります。

失われる人権を
もっと自覚しなくてはいけないのです。
そしてそもそもの原因の仕組みを
よりよく変えていくべきなのです。

向かうこの先に豊かな光があると信じて。
理不尽な世の中に悲観的になっていたけれど
底抜けに明るい鎌仲さんに
希望をもらいました。



鎌仲ひとみ監督代表映画
六ヶ所村ラプソディー
ミツバチの羽音と地球の回転
内部被ばくを生き抜く


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2012.07.01

半夏生
    

久しぶりの更新となりました。
一ヶ月、旅に出ておりました。
、と言っても
どこへ行ったわけでもありません。
心の旅へ出かけてました。

今日は梅雨空の一日。
梅の木の下で拾った実の
芳醇な香りを楽しみながら
梅酒で一杯やってます。

半夏生、好きな花です。
今日は妖怪が出るという日らしいです。
見た事もない妖怪に会いたいです。



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2012.05.24

発酵のちから
    

玄米に麹を入れ発酵させ
甘酒をつくりました。
そして、
その甘酒でバナナブレッドを
作ってみました!(写真)

麹菌のちからで
お米から糖分が生まれる天然の甘さ
素晴らしいです。


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2012.05.20

古きに学ぶ
    

要望の多かった皿の制作をしています。

たたらや鋳込みで作る
均一の厚さのものではなく
ろくろで引く皿は
少し重みがあっても
手で持った時の感覚は
感じが良いもの。

お手本は写真のお皿。
朝鮮の古い時代の白磁。

やわらかくて親しみがある。

裏かえしても絵になる、
そんな皿ができたらいいな、と
思ってます。



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2012.05.18

草枕
    

ものづくりの終着点を考えたとき
原点にもどりました。



智に働けば角がたつ
情に棹されば流される
意地を通せば窮屈だ
兎角に人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所へ
引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、
詩が生まれて、画が出来る。

越す事のならぬ世が住みにくければ、
住みにくい所をどれほどが、
寛容て、束の間の命を束の間でも
住みよくせねばならぬ。
ここに詩人という天職が出来て、
ここに画家という使命が降る。

あらゆる芸術の士は
人の世を長閑にし、
人の心を豊かにするが故に尊い。
         夏目漱石「草枕」より

今も昔もきっと変わらぬこと。
ただ、現代は刺激的なことが多すぎて
平々凡々の自然の素晴らしさに気付けず
通り過ぎて生きてしまった気がします。
一人よがりの芸術、
人間よがりの表現にならぬようにしたい。


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