daily

 日々のことをおもむくままに綴っていきます。

2010.10.29

火の神様

太古より
火を囲んできたわたしたちの祖先。

火を熾すことで文明が生まれ
火のまわりには人が集まり
神話が生まれたり
民族音楽や踊りが
生まれたりしたのだろう。

火の鳥は火の中で
新しい命に生まれ変わったらしい。

どうやら人類は
今も昔も変わらず
火に魅了される本能を持ってる。

火の神様のもとで
わたしたちは
暮らしている。
わたしは土を焼いている。
草木を燃やし薬をつくっている。

火をみていると
その暖かさに心が落ち着き
その熱さに興奮を覚える。


写真→1日かけてじわじわ燃やした灰。
   どんな色が出るのか楽しみです。



↑上へ戻る

2010.10.25

雨の茶花
大井宿散策

白い花、これは椿ではなく
お茶のお花です。

新芽の季節には
葉を摘んで
炒っては手で揉んで
炒っては手で揉んで、と
繰り返し
最高級のお茶を頂いたっけ。

この季節に
こんなに美しい花をつけるなんて
知らなかった。

椿の花に似てるのは、
「ツバキ科」だからだそうです。

雨に濡れて
何だか、とても侘びた美しさがあるなぁ
と、こころ惹かれました。





↑上へ戻る

2010.10.22

ハンス・コパー展

岐阜県現代陶芸美術館で展示されている
ハンス・コパー展へ行ってきました。

〜ハンスの言葉より〜
何千年も前に、おそらく奴隷の手によって作られ
色々な意味で生き抜いてきた。
つつましく、無抵抗で、どことなく滑稽な
しかし、力強く神秘的で官能的だ。
何かを伝えるのではなく、
自己表現をするわけでもないが、
しかし、作り手とその生きた時代の人間世界を内包し、
映し出しているように見える。
微かな力で、敬意をこめて。
「人間」によって作られた完璧に無駄のない物体。

ハンスの作品は
海底からはたまた土の中から
たくさんの時を経たような
強さと儚さがありました。

空を飛ぶような
海を泳いでそうな、
今にも動き出しそうな造形。

動物の抜け殻のような
ハンスの魂の抜け殻のような
そこにじっと佇むような静けさ。
両方を持ち合わせたものだと感じました。

ろくろで作り繋ぎ合わせたものは
表面はいくつもの工程で手を加えて
表を隠した。
けれど中側にはちゃんとろくろ目が残っていて
ハンスの手の生々しさを感じました。

それはユダヤ人迫害という悲しい過去を
隠しているかのようで
それでもそのプライドを内包しているようだった。
作品に作り手や人間世界が映し出される
と、記していますが
まさにハンスの作品はそうではないかと感じます。

このポスターのように
どの作品にもハンスの亡霊がついているようです。

私の憧れ、ルーシーリーとも
お互い刺激を与えあう深い交友関係であり
共同作品のテーブルウエアや
リーの作品の展示もありました。
洗練されていながら
どこか親しみや温かさを感じます。
日本のやきもの良いテイストが
リーの作品にはある気がします。

*11月23日まで開催されております。



↑上へ戻る

2010.10.21

個展を終えて

私の手がけた器が
晴れ舞台に上がった感覚がして
この一週間、誇らしい気持ちで
過ごしました。

たくさんの方に足を運んで頂き有難うございました。
改めて、周りに支えられてると感謝しています。


さっそく、「毎日使ってるよー」というお声を聞き、
嬉しく思っているところ。

これを機に
更なる高みへ、
更なる奥行きのある
作品と人間性を持てるよう
努力したいな、と思いました。

写真→今回、いち川ランチで出して頂いた和え物。
器の余白をうまく残して、料理が引き立っています。
酒盗がきいた味わいのある一品。
色使いもきれいですね。




↑上へ戻る

2010.10.11

大井宿散策
大井宿散策

待ち時間に中仙道を少し歩いてみました。

いち川旅館のすぐ横は
うだつのある庄屋さんの立派なお宅。
少し歩くと
昔ながらお好み焼き屋さんから
ソースのかおり。
そして突き当たりに
とってもおおきな銀杏の木のある神社。
岩村城から持ち込まれたという
長屋の門。
そして、360才の赤松のある角屋。
(いち川旅館の屋号です)
*これはほんのわずかな区間の中仙道です。

のんびりとした空気感
猫がお昼寝
平和平穏な気持ちになります。

昔ながらの街は
のどかだけど
人の気配があります。

その昔この道を行き来していた人の気配なのか。
馬にのってやってきた大名さま?
時空を超えてやってきた?

歴史のある通りは
想像できて面白いですね。

また、旅館ならではの
人との関わりやお客さまとのやりとりがあって
毎日、何かのドラマがそこにはあります。

人情に触れることが
旅の疲れを癒したり
精気を養ったり
また人とのつながりを持ったり
人のこころを豊かにしたり、と
それが、宿場町の旅館だったのでしょうね。

伝統を守るという強い思いが
実際に持って生まれたものにしか
分からない確かなものがあるんですね。




↑上へ戻る

2010.10.10

みのりの秋

今日は陽気もよく
秋晴れの一日。

展覧会2日目。

秋の実りの果実たちが
私の器を彩っています。

自然から頂いている風合いの器なので
山の天然果実が
実によく似合います。

本当においしいものは
なんの手を加えなくても
甘みや旨みや
時には苦味や渋みすら
美味と感じられます。
そんな素顔の野菜や果実が
器たちが盛りたてます。



実を結ぶ秋の季節。

華やかではないけれど
土の地味をたっぷり味わえる季節。

実がなれば
種が落ち、または動物が運び
繁殖の可能性を秘めた
出会いの季節でもありますね。

秋は大変味わい深いです。



↑上へ戻る

2010.10.08

いよいよ明日から

いよいよ明日から
日々の器 三浦亜希子展
始まります。

2010.09.29日々の器展
こちらの日記をチェック!

老舗の雰囲気漂うどっしりとした佇まいに
私の器が合うかどうか心配でしたが
歴史を刻んできた空気に
少し古びた雰囲気のある私の器が
なんとか合ったかな、と思います。

老舗旅館と言えども
広々とした空気の澄んだ玄関に
背中を押す金木犀の香り
そして
気持ちよくお出迎えしてくれる笑顔のスタッフと
大変入りやすい雰囲気となっております。

明日は私も器と共にお待ちしております。。


色々動いてくださった若女将、
お手伝いしてくださった芸術館の方々
心より感謝しております。




↑上へ戻る

2010.10.07

風に吹かれて

私の大好きな‘われもこう‘の咲く
季節となりました。


秋の野に咲く草花は
一見地味で目立たない。
でも素朴で凛としてて
風に揺れてる姿がとても愛しい。
そして根がしっかりはっていて
風の赴くままに身を委ねている姿が
芯の強さを感じさせるのでしょうね。

秋は何だか、日本のこころを表す季節だなぁ
なんて思います。

やきものでも秋草を表現するものがあります。
国宝に入っている秋草文壷は
伸びやかな線彫りと自然釉がとても美しいです。

李朝の染付けの
秋草文壺も線の美しさといい
儚げな表情といい
消して華やかではないけれど
凛とした魅力があるのです。

秋風に揺れる草花のように
素朴で親しみがあるけれど
品があり凛とした部分を持ってる
そんな器を作っていきたいと思います。

写真の花は
われもこう、ねこじゃらし、野菊
水引、あかまんま、紅葉したナナカマド

↑上へ戻る

2010.10.03

豆パワー

釜戸に引っ越して
唯一作っている野菜、枝豆です。


日照りの多かった今年の暑さも
悠々と過ごし

最近の寒暖の差で
鞘の中がふっくらもっこりしてきました。         

貴重なたんぱく質源
栄養豊富で美味しくてヘルシー!
言う事なしです。

そして、一番の目的は
土を肥やしてくれること。

時間をかけて
ほっこりさっくり
豊かな土づくりを
のんびりとしていく予定です。




↑上へ戻る

Copyright(C)2009 Yumeji-gama All Rights Reserved.
inserted by FC2 system